一滴の水の冒険。Ilohas ~ Nature by Design (Director’s Cut)
一滴の水が飲料水になるまでの過程を描いた、TVでもおなじみのいろはすのCM。色とりどりで美しい世界を水が生き物のように躍動する、CGならではの表現が魅力的な映像です。
始めは壮大な山のカットから。ここで水の冒険は繰り広げられます。
空から降り注いだ水のうちの一滴が、地面に染み込んで洞窟のようなところに入り込んでゆきます。
水晶にぶつかりながらも落ちて行く水。BGMも軽快で映像とリンクしています。
洞窟の奥深くへと進んでいく水。先程の赤から一転して美しい青の世界になりました。
青い光が水に反射する様子もきれいに描かれています。
水は更に進んで行き、何やら細い通路を通っていきます。
通路から出る瞬間、徐々に水が凍りつき、下に砕け落ちていきます。
砕け落ちた氷は再び水滴に。階段のようなところを降り、また再び一滴の水に戻ります。
軽快な音楽に合わせ踊るように水が飛び跳ねてゆくさまはひとつのキャラクターのようですが、誇張はしすぎず、あくまでも水として表現されています。
水はまた別の層でろ過され、苔に磨かれていきます。
あらゆる場所を通り磨き抜かれた水は遂に外の世界へ飛び出してゆきます。
こうして長い旅を経た一滴の水は、遂にペットボトルの中へ。
この映像を観ると、こうした過程を経て「いろはす」という飲料水が出来上がっているのだという壮大な物語を感じさせられます。
もちろん実際にこうして製造されているわけではないかもしれませんが、色鮮やかな地下世界やそれを移しこむ水の屈折、岩や水晶などの各物質のリアルな質感、水を生きたキャラクターのように見せるスピード感などが「いろはす」という商品の訴求力を最大限に高めているのではないでしょうか。