ほっこりする絵本風アニメーション。cameo
仲間に入りたいカメレオンが繰り広げる、観ていてほっこりするアニメーションです。
緑色のカメレオンが遠目に様々な動物たちを見ているカットから始まります。
遠くにいる象や草が線で描かれており、平面的ながらも遠近感があります。
じゃれている虎のところへ近づいていくカメレオン。
何やら考えているようです。
カメレオンが少し力むと身体が虎の柄になります。
虎になったカメレオンは虎の鳴き真似をしますが・・・
遊んでいた虎の尻尾に吹き飛ばされてしまいました。
次にキリンの群れを見つけたカメレオンはキリンを真似て、ついていこうとしますが、
小さすぎるカメレオンには気づかれずに再び蹴り飛ばされてしまいます。
今度はカラフルな鳥に混じろうとしますが、鳥たちは飛び去っていってしまいます。
今度はワオキツネザルです。木登りが得意でないカメレオンは木から滑り落ちてしまいます。
あらゆる動物の特徴を真似て仲間に入ろうとするカメレオンですが、ことごとく失敗してしまい浮かない表情になってしまいました。
不機嫌になったカメレオンは身体の色をカラフルに変えながら、ズンズンと歩いて行きます。
その光景に驚いた動物たちが、カメレオンを見つめています。
見られていることに気づいたカメレオンは後ろを振り返ると、パッと姿を消してしまいました。
驚く動物たち。
もとの緑色で姿を現したカメレオン。カメレオンのいたずらにみんながクスクスと笑っています。
冒頭のカットではひとりぼっちだったカメレオンとは対照的に、ラストのこのシーンでは中心に配置され、遂に仲間に入れたことが強調されているようです。
カメレオン含め各キャラクターの色彩と表情が豊かで、短い尺の中にストーリーが上手くまとめられています。
全体的に手描きの絵本のような柔らかいタッチで、軽快な音楽も合わさって観ていて心がほっこりするようなアニメーション作品です。